
バッティングではボールの見方が重要?視線が打撃に及ぼす影響を紹介
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バッティングにおけるボールの見方は、打撃の結果を左右する要素の1つです。「バッティングでどのようにボールを見るべきなのか」「正しいボールの見方を身につけられる練習法はあるのか」を知りたい人もいるのではないでしょうか。
この記事では、ボールの見方がなぜ重要なのか、どのようにボールを見ればよいのか、そして効果的な練習法について解説します。ボールの見方を悩んでいる人は、ぜひ最後までご覧ください。
バッティングでボールの見方が重要な3つの理由
バッティングにおいて、ボールの見方が重要である理由には以下の3つが挙げられます。
・ボール球を見極めやすくなる
・ボールへのコンタクト率が高まる
・バッティングフォームに影響する
正しいボールの見方を身につけることは、バッティングを向上させるために必要です。それぞれについて、以下で詳しく解説します。
理由1:ボール球を見極めやすくなるため
正しいボールの見方を身につければ、ストライクとボールを判断しやすくなります。なぜなら投手がボールを投げてからバッターに与えられている選球時間は、時速140kmであれば約0.47秒しかないからです。
このわずかな時間の間で、スイングするか判断する必要があります。また、ボールゾーンに逃げていく変化球を打つ場合も同様です。
ボールの見方を一定にすることで、これらのボール球を冷静に見極められるようになるでしょう。
理由2:ボールへのコンタクト率が高まるため
ボールの見方が安定すれば、ボールへのコンタクト率が向上します。
大学生レベルの選手の場合、おおよそホームベース手前2.3mまでは、ボールが見えていることがわかっています。つまり、バッティングの際は、これまでの経験からボールの軌道を予測してミートしているといえるでしょう。
ボールの見方を安定させることで、イメージしているボールの軌道とスイングを一致させられるので、コンタクト率が高まります。
理由3:バッティングフォームに影響するため
ボールの見方は、バッティングフォームに影響を及ぼします。たとえば、ボールをどのような角度から見るかによって、バッティングフォームやスイングの軌道が変わるでしょう。
誤ったボールの見方をしていると、スイングの軌道がアウトサイドイン(バットが外側から出る)になったり、グリップエンドとヘッドの位置関係が崩れたりする原因となってしまいます。
安定したバッティングフォームでスイングするには、素振りなどの反復練習だけではなく、どのようにボールを見るかを意識することが重要です。
バッティングにおけるボールの見方は2種類存在する
バッティングにおけるボールの見方は、大きく分けて以下の2種類が挙げられます。
・ボールを後ろから見る
・ボールを上から見る
ボールの見方は選手のタイプや感覚によって、どちらが合うかが異なります。
また、試合の状況によって長打を狙う場面やゴロがほしい場面など、さまざまな状況が想定されます。自分の引き出しを増やし、打席で役割が果たせるように準備しておきましょう。
ボールを後ろから見る
ボールを後ろから見る意識を持つと、肩が下がってインサイドアウト(バットが内側から出る)のスイングがしやすくなります。
ボールを後ろから見る意識を持つことで、後ろの脇腹を絞る動作ができるようになるため、肘を入れるスペースが生まれやすくなるでしょう。
このときに、顔を真っすぐ(地面と平行)ではなく、少し傾けるのがポイントです。肩のラインとバットのラインが平行になっているレベルスイングを心がけましょう。
ボールを上から見る
ボールの見方として、ボールを上から見下ろすようなイメージを持つのもよいでしょう。ボールを見下ろすイメージを持つことで、顎や脇が閉まり、力強いスイングが可能です。
ゴロを打ちたい場面では、上から見下ろすようなイメージでボールを見るほうがゴロを打ちやすくなります。
また、長打を狙う場合は、ボールを潰しにいくようにスイングし、ボールにバックスピンをかけることで、打球に角度をつけられます。(※硬球の場合)ただし、肩が平行のままスイングすると、アウトサイドイン(バットが外側から出る)の原因となるので注意しましょう。
バッティングで正しいボールの見方を身につける2つの練習法
正しいボールの見方を身につけるには、日々の練習が欠かせません。以下では、自分にあったボールの見方を身につけるための効果的な練習法を紹介します。
これらの練習を通してボールを見る感覚を養い、バッティングの向上を目指しましょう。
練習法1:バットを脇に挟んでバントを行う
正しいボールの見方を身につける練習法として、バットを脇に挟んでバントする練習がおすすめです。具体的な方法は、以下の動画で紹介しています。
この練習では後ろに体重を残して、自分の後ろ足の前でバットに当てるイメージを持ってください。ボールを最後までよく見ないと、しっかりボールに当たらないため、ボールを見る感覚が研ぎ澄まされます。
練習法2:後手でボールをキャッチする
後手でボールをキャッチする練習も十分な効果を得られます。バッターボックスに入る前に、右打者なら右手、左打者なら左手にグラブをはめます。そして、投げてもらったボールをバッターボックス内でキャッチしてみましょう。
後ろからボールを覗き込む意識を持ち、自分のミートポイントでキャッチできるようにタイミングを合わせてください。この練習ではボールの見方だけでなく、タイミングの取り方、体を残してバットを出す感覚なども身につけられます。
打席で意識すべきポイント
最後にボールの見方を一定にするために、打席で意識すべきポイントを紹介します。以下の内容を参考に、バッターボックスのどの立ち位置に立つか、投手のどこを見るのかなど、ボールの見方を一定にするためのルールを作りましょう。
立ち位置を毎回同じにする
ボールの見方を安定させるためにも、バッターボックスでの「立ち位置」を決めておきましょう。
バッターボックス内での立ち位置が毎回異なると、ストライクとボールの見極めが難しくなったり、ボールを見る感覚を損なったりしてしまいます。
一般的には、バッターボックス内での一番後方かつ、踏み込んだ際にアウトコースにバットが届く位置に立つのが理想です。一方で、ホームベースに近づきすぎると、インコースへの対応が困難になってしまいます。
立ち位置を決めたら、安易に変更せずにボールを見る感覚を養うようにしましょう。
投手全体を両目で見る
バッターボックスでは、投手全体を両目で見ることを意識しましょう。ボールをしっかりと見ようとすると、投手のリリースポイントを凝視しがちです。
しかし、リリースポイントのみを凝視していると、投手の体の動きを見ることができず、タイミングが取りづらくなる可能性があります。
そのため、リリースポイントのみを凝視するのではなく、投手の体全体を視野に入れるような意識で投手を見るようにしてください。
投手の体全体を見る意識でボールを待っていると、腕の振り方の違いがわかりやすくなります。タイミングを取るのが苦手という人は、ぜひ実践してみてください。
まとめ
バッティングにおけるボールの見方は、打撃力向上に欠かせない要素です。本記事で紹介した練習方法や意識の持ち方を参考に、日々の練習に取り入れてみましょう。
しかし、優れた指導者の意見を取り入れたからといって、全てが自分に合うとは限りません。毎日の練習や打席内で試行錯誤し、自分にあったボールの見方を見つけてください。
また、ボールを見る際は、顔の位置やバッティングフォームも重要です。安定したバッティングフォームを手に入れたいと考えている人には「TSUMADACHI」がおすすめです。
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