バッティングの開きを抑える練習法やポイントを徹底解説!

バッティングの開きを抑える練習法やポイントを徹底解説!

バッティングにおいて、変化球への対応やパワーを余すことなくボールに伝えるには、できるだけ体の開きを我慢する必要があります。バッティングが苦手な人は、体の開きについて理解することが大切です。


この記事では、体の開きを抑えることで得られるメリットや、開きを矯正するための具体的な練習方法を分かりやすく紹介します。バッティングが苦手な人は、ぜひ参考にしてください。



バッティングで「体が開く」とはどのような状態?

 


バッティングで「体が開く」とは、スイングのときに肩や腰がボールに対して早く開いてしまう状態を指します。


もちろん最終的に体は開くのですが、この開きをギリギリまで我慢することで、ボールに力が伝わって飛距離が伸びやすくなる、などのメリットがあります。


なお、体の開きが早いか分からない場合は、自分のバッティングフォームを見直してみてください。ボールを打ちに行く際に胸やおへそがどこを向いているかをチェックするとよいでしょう。


自分の胸がピッチャーの方向を向いているのであれば、それが「体が開いている」状態です。インパクト時まで自分の胸やおへそがホームベース側を向いている状態がパワーを逃さずに、変化球にも対応できる理想的な状態といえるでしょう。



体が早く開いてしまう原因とは


体が早く開いてしまう原因として、主に以下の5つが挙げられます。


・遠くへ飛ばそうと力んでいる

・踏み込む足が開いている

・上半身主導のスイングになっている

・配球でインコースを意識させられている

・タイミングを外されている


安定した成績を残すためには、いかに普段どおりのスイングをできるかがポイントです。特に「遠くへ飛ばそうと力んでいる」「踏み込む足が開いている」「上半身主導のスイングになっている」点は、日々の練習で改善できます。これらを意識して練習に取り組みましょう。


また、自分自身のフォームを分析し、バッティングフォームのどの時点で体が開いているのかを明確にしてください。自分のバッティングフォームと向き合うことが、体の開きを改善するための第一歩です。



体が早く開くことで与える影響

 

体が早く開くことで、「打球が飛ばなくなる」「ミートポイントが少なくなる」といった影響を及ぼします。それぞれについて、以下で詳しく見ていきましょう。


また、以下の動画では元日本代表が開きを抑えるバッティング術について紹介しています。気になる方はぜひ視聴してみてください。




打球が飛ばなくなる

体が早く開いてしまうと下半身のパワーが逃げてしまい、打球の飛距離が伸びません。さらに、スイングの軌道がアウトサイドイン(バットを外側から内側に振り下ろすスイング軌道)になってしまうため、バットのヘッドを走らなかったり、タイミングがずれたりしてしまったりと多くの悪影響を及ぼします。


福岡ソフトバンクホークスの柳田選手のホームランを見て「あんなに体勢を崩されているのになぜホームランになるの」と思った人も多いでしょう。柳田選手はタイミングを外されても、体が開かずに我慢できているので、打球を遠くに飛ばせるのです。


ミートポイントが少なくなる

体が早く開いてしまう打者のスイングは、右打者であれば右肩、左打者であれば左肩が先行しているケースが多いです。


このようなスイングをしてしまうと、意図せずダウンスイング気味になってしまいます。結果として、ミートポイントが少なくなり、ボールを線ではなく点で捉えるしかなくなってしまうのです。


投手のレベルが高くなればなるほど、球速が速くなり、変化球の種類やキレも増すので、点で捉えるスイングだと安定した成績を残すのは難しくなるでしょう。


下半身主導のスイングを習得し、体の開きを抑えれば線で捉える軌道のスイングができるようになります。高いレベルの投手に対応するためにも、線で捉える軌道のスイングを習得しましょう。



体の開きを抑える練習法3選


体が早く開いてしまう場合に、どのような方法で改善していけばよいのか、疑問に感じている人も多いでしょう。


ここからは、体の開きを矯正する練習方法を3つ紹介します。以下で紹介する練習方法は、体の開きを抑えるうえで効果的な練習方法です。しかし、体の開きは一朝一夕で矯正できるものではありません。


矯正するには継続することが重要であるため、根気強く取り組んでください。


「空き缶」を使用する

体の開きを抑える練習法として、「空き缶」を使用した方法がおすすめです。この練習は単純で、投手側の足のかかとで空き缶を踏んだままスイングするだけで、体の構造上、膝の開きを抑えられます。


体が開いてしまう選手の特徴として、投手側の足で壁が作れていないケースが多いです。空き缶を使用することで、特別な意識をしなくても足の前で壁を作れます。


素振りやティーバッティングでこの方法を導入し、下半身が開かないスイングを体に覚えさせましょう。もちろん反復練習が重要であるため、打撃練習前のルーティーンとして取り入れて、壁を作る感覚を養うようにしてください。


「棒」を使用する

2本の棒を活用した練習法も十分な効果を得られます。こちらの練習法は以下の動画でも紹介しています。




バッティングの構えを作った状態で、自分の前後に2本の棒を並行に設置します。その2本の棒を「橋」もしくは「狭い道」と仮定してください。


狭くてスイングしにくい状況で、できるだけ胸をホームベース方向に向けたままバットを振る練習をしてみましょう。まずは素振りで形を確認し、慣れてきたらティーバッティングで実際にボールを打ってみてください。


上記の動画を見ると、窮屈な打ち方をしているにもかかわらず、バットのヘッドが走っているのを理解できるはずです。


インコースもアウトコースも、ボールを捉えるポイントが異なるだけで、スイングの軌道は同じです。スイングする際は、ボールを捉えるポイントもあわせて意識してみましょう。


トスバッティングを工夫する

体の開きを抑える練習法として、背中側からトスしてもらったボールを打つ練習も効果的です。

右打者の場合は、一塁方向からトスアップしてもらうのが一般的ですが、体の開きを抑えるために背中側からトスを上げてもらいます。


背中側からくるボールをしっかり踏み込んで逆方向に打ってみましょう。体が開いた状態で打ってしまうと、トスアップしてくれる人にボールが当たるため、緊張感を持って練習を行えます。


この練習により、体の開きを矯正するだけではなく、外角の逃げていく変化球をおっつけて打つ感覚や、逆方向に強い打球を打つ感覚を身につけられるでしょう。


体の開きを抑えるために意識すべきこと


体の開きを抑えるためには、リラックスして打席に立つことも大切です。野球をしていれば、「打球を遠くへ飛ばしたい」「チャンスで結果を出したい」と誰しもが思うでしょう。


しかし、このような考えで打席に立つと力んでしまい、体が早く開いてしまう原因となります。

自分自身がリラックスして打席に立てるように、力を抜いて構えられるルーティーンを決めておきましょう。


構えの時点で力が入っているとスムーズなスイングができず、体が開く原因になってしまいます。打席では投手との駆け引きが重要です。投手との勝負に集中できるように、シンプルな思考でリラックスして打席に入りましょう。



まとめ


バッティングで体が開いてしまうという悩みは、多くの選手が抱える共通の課題です。本記事で紹介した体の開きを抑える方法を実践し、理想のスイングを目指して繰り返し練習しましょう。


「もっと効果的に練習したい」そう考えている人には「TSUMADACHI」がおすすめです。本アイテムを使えば「体の開き」を起こす最大の原因である「かかと重心」を、打席に入る前の10秒で矯正できます。


普段の練習から試合中まで幅広く活躍するアイテムであるため、体の開きに悩んでいる人はぜひ試してみてください。





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