野球グローブに使用される革の種類と特性について

野球グローブに使用される革の種類と特性について

こんばんは!

Amazingベースボールパートナーのパー兄です!

 

今回はグローブの革の話です。

さぁ、前触れはそこそこにいきますよー!

 

レッツラgo!!!

 

 

目次

  1. グローブの革の種類について
  2. タンナーってなに??
  3. おすすめの革を教えてよ!
  4. 革のメンテナンス方法について

 

 

 

1.グローブの革の種類について

 

まず初めにグローブの革の種類について解説していきたいと思います!

そもそもグローブの革ってなんの生き物の革か知ってますか??

 

正解は、、牛革です

一般的に流通されているグローブには牛革が使用されているんです。
(食べるだけじゃないんです。)

 

単に牛革といっても、生まれた場所や牛の年齢、品種、加工工場が異なるだけで品質が大きく異なるのが革の面白いところです。

 

グローブ選びをする上で、押さえておきたいポイントを以下にまとめていきますので、興味がある方はぜひ読み進めてください。

 

・品種による違い
 L海外産なのか、国産牛なのかそれだけでも特徴が大きく異なります。
・年齢による違い
 Lステアレザー(成牛)、キップレザー(子牛)と分類されます。
・加工工場の違い
 Lタンナーと呼ばれる鞣(なめ)し加工工場によって風合いが大きく異なる。

 

 

かなりざっくりと分類してみましたが、もっと細かくし種類が分類されており、

この世界にはたくさんの種類の革が存在しています。一つ一つ特徴の異なる革で作られるグローブってなんだかロマンを感じますよね。

 

またそれぞれの皮の特性を理解しながらグローブを作る職人さんって改めてすごいんだなって思いました😱

▼グローブ職人さんのお話はこちらから
https://shop.amazing-baseball.com/blogs/news/kamitake

 

 

2.タンナーってなに??

 

先ほど牛革の種類でお話した時にチラッと出てきましたが、

皆様はタンナーと呼ばれる皮の鞣し工場を知っていますか??

 

生き物の皮から革へ変わる時には「鞣(なめ)し」と呼ばれる加工を皮に施す必要があります。

 
(※グローブの革は機械で鞣されています。)

皮の鞣し(なめし)は、動物の皮を革に変えるための加工プロセスです。このプロセスは、皮を腐敗から保護し、耐久性を高め、柔軟性や色を与えるために行われます。鞣しには主に以下の種類があります。

 

1. タンニン鞣し
  • 原理: 植物から抽出したタンニンを使用して皮を鞣します。
  • 特徴: 革は比較的硬く、自然な色合いを持ちます。時間が経つにつれて独特のエイジング(経年変化)が生じます。
  • 用途: ベルト、靴、財布、高級バッグなどに使われます。
2. クロム鞣し
  • 原理: クロム塩を使用して皮を鞣します。
  • 特徴: 革は柔らかく、伸縮性があり、耐水性に優れています。大量生産に適しています。
  • 用途: 多くの現代的な靴、ジャケット、手袋、ソファなどに使われます。
3. アルム鞣し
  • 原理: アルミニウム塩を使用して皮を鞣します。
  • 特徴: 柔らかく、白っぽい色の革になります。
  • 用途: 主に子牛の皮で行われ、高級靴や小物に使用されます。
4. オイル鞣し
  • 原理: 動物の脂肪や魚油を使って皮を鞣します。
  • 特徴: 革は非常に柔らかく、撥水性があります。
  • 用途: アウトドア用品やワークブーツなどに使われます。
5. ミネラル鞣し
  • 原理: タンニン以外のミネラル(例:ジルコニウム)を使用します。
  • 特徴: 独特の特性を持つ革が得られます。
  • 用途: 特殊な用途に使われます。
6. 合成鞣し
  • 原理: 合成タンニンや他の化学物質を使用します。
  • 特徴: 様々な特性を持つ革が得られ、コストを抑えることができます。
  • 用途: 様々な製品に幅広く使用されます。
鞣しの重要性
  • 耐久性: 鞣しによって革は長持ちし、日常的な使用に耐えることができます。
  • 加工性: 鞣しによって革は柔らかくなり、縫製や成形が容易になります。
  • 美観: 鞣しは革の色や質感を向上させ、美しい外観を提供します。

 

 

以上のように鞣しというのは使う製品によって適した鞣し方法で鞣されています。

グローブはクロム鞣しで加工されており、
人の手に馴染んで耐久性の強い商品でなければいけないので、高い鞣し技術が必要といわれています。

 

 

 

3.おすすめの革を教えてよ!!

 

ここからは完全に個人的主観になりますので、

苦手な方は回れ右でお願いしますd( ̄  ̄)

 

まず前提として私は個人的にかっちりした革が好きです。
表面がパリッとして、使えば使うほど動かしたい箇所だけ柔らかく馴染むメリハリの効いたグローブにしたいという好みがあります。

 

その好みを踏まえた上で今流通している革で比較的手にしやすいのが

浦上製革所で鞣されたステアレザーが好みです。

通称「浦上レザー」と呼ばれる革で、最近ではこの革を好んで使うプロ野球選手が増えましたね。

 

硬いだけじゃなく、狙ったところはしなやかに柔らかく素手に馴染むのが人気の理由でしょう。

一見パリッと硬い印象を持つ反面、「え、めちゃくちゃあの人柔らかいよΣ('◉⌓◉’)」といわれることもある二面性のある革だなと個人的に感じております。

 

 

浦上レザーはこんな人におすすめです!

 

  • メリハリのあるグラブが好きな人
  • グラブを長持ちさせたい人
  • 丈夫なグラブが欲しい人
  • プロ野球選手が使うような高品質の革のグラブが欲しい人

 

ちなみに少し前のプロ野球選手はとあるタンナーで鞣した「キップレザー」が大流行して、メーカーもその革を手に入れるのにかなり苦労するといった時代がありました。

この浦上レザーもその可能性を持ったグローブレザーなのです。

 

その他にも色々教えたい革の種類がありますが、長くなってしまいますので

もし本当に聞きたい方は私パー兄のインスタグラムへDMしてください🤣

 

 

浦上レザーを使用したグローブについて

私が開発に携わるAmazingグラブはもちろん「浦上レザー」を使用しています。

なぜ浦上レザーをって??もう詳しく話す必要ありませんよね??

 

いうまでもなく私が好きだからですっ!!!
(あとミノルマンも大好き「浦上レザー」)

 

 ▼浦上レザーを使用したAmazingグラブ(硬式グラブ)
https://shop.amazing-baseball.com/pages/amazingglove2

 

 

 

 

4.革のメンテナンス方法について

 

最後にグローブ革のメンテナンス方法についてです。

これは非常に大切なので心して聞いてくださいね。

 

でもこれ本当に簡単なんです。

なんてたって、

 

「汚れを落とす→保湿する」以上です。

 

人間のお肌と同じじゃんって思った方、、、

 

 

そう、同じですよ。
(言ったじゃん、グローブの革も生き物の皮だって)

 

 

練習から帰ったら、

カバンからグローブを取り出して、まずはブラシを使って表面の土汚れを落としましょう。
(頑固な汚れや油塊がある場合はクリーナーを使いましょう。)

 

次に、乾燥です。
グローブは一日中手にはめているので手汗がよく染み込んでいます。

皮にとって湿気は大敵ですのでできるだけ風通しの良い場所でしっかりと乾燥させることを意識してください。

 

そして最後にグラブがパサついていたら、、、オイルを少量塗ってください。

本当に少量で大丈夫です。グローブの革は持って生まれた脂分を保有しているので、基本的には削れ防止で表面にうす〜く塗るだけで大丈夫です。

高校生でベタベタに塗って重くなってしまっているグローブをよくみますが、

重たくなるグラブの大半は、使用して汗や湿気が溜まった状態のグローブを乾燥せずに、オイルをベタ塗りして革の毛穴を塞いでしまっているケースがほとんど。

まずは乾燥が大事ってことですね。。

 

ちなみにパー兄はあまりオイリーなグローブが苦手で革の風合いを感じながら育てたい派なので、

(水拭き→乾拭き→時々オイル足し)

このサイクルで回しています。

 

毎日土のグラウンドで使用する高校生には少し難しいかもしれませんが、オイルを塗りすぎない勇気を持ってみることをお勧めします。

 

 

ちなみに今Amazingではグローブオイルを開発中です。完成しましたらみなさん必ず使ってくださいね!

 

 

それでは今日のところは以上となります。

 

またの記事で!!!

 

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