竹バットの作り方(製造工程)は?構造と素材の秘密に迫る

竹バットの作り方(製造工程)は?構造と素材の秘密に迫る

竹バットは、耐久性に優れているにもかかわらず、購入しやすい価格帯であるため、練習用のバットとして多くの野球選手に愛用されています。

そんな竹バットについて「竹バットはどのように作られているのだろう?」「木製バットと何が違うの?」などの疑問を抱いている方も多いでしょう。

本記事では、竹バットの製造工程について解説します。また、竹バットの構造や素材、長持ちさせる秘訣などを紹介するので、理解を深めたい方は参考にしてください。

【このブログの著者情報】


株式会社Amazing代表取締役 廣畑実 通称ミノルマン
枚方ボーイズ-大阪桐蔭高校-亜細亜大学-JR東海の強豪チームでプレー実績
ジャイアンツカップ優勝、大阪桐蔭時代は主将を務める。明治神宮大会は優勝を経験。
野球指導のパイオニアとして、Youtube、Instagramのフォロワーは20万超を誇る。

竹バットの構造と素材について

竹バットは、1本の竹から作られているわけではありません。ここでは、竹バットがどのような構造・素材で作られているのか、紐解いていきましょう。

構造は「集成材」を活用して作られる

竹バットは、小さい木材を接着剤で再構成して作られる「集成材」を用いて作られています。

1本の竹だけでは強度や均一性に問題があるため、複数の竹片を組み合わせることで、強度を高め、品質を安定させているのです。

この集成材構造によって、竹特有のしなりと反発力を活かしつつ、打球時の衝撃に耐える強度を実現しています。このように、1本の竹では実現できない強度を実現している竹バットは、練習に適したバットといえるでしょう。

素材は主に「孟宗竹」が使われている

竹バットに用いられる素材として有名なのは、淡竹(はちく)・真竹(まだけ)・孟宗竹(もうそうちく)の3種類です。

なかでも、孟宗竹は他の竹に比べて分厚く繊維が密で強度が高く、バットに適した素材とされています。また、成長が早いため、資源としても持続可能な点もメリットです。

このように、孟宗竹は強度・大きさ・資源としての持続性などのさまざまな面で、竹バットの素材に適しているといえるでしょう。

竹の節と空洞をどうやってバットに変える?

先述した通り、竹バットは集成材で作られており、丸竹(伐採したままの竹)を削ったものではありません。

まずは材料となる竹を裁断し、竹の節などの不要な部分を取り除いた竹板(ラミナ)を作ります。そして、切り出した竹板同士を接着し、空洞がないように集成材を作成します。複数の竹板を接着した集成材構造であるため、強度は高いです。

さらに、バットの形状に成形する際には竹の繊維方向を考慮し、衝撃に強くなるように竹を配置し、プレスしていきます。このように、竹の特性を理解したうえで適切な加工を施すことで、木製バットとは異なる強度と反発力を実現しているのです。

竹バットの作り方【製造工程】

竹バットは、職人の手によって丁寧に作られています。ここでは、竹バットの製造工程を詳しく見ていきましょう。

1.竹を煮沸して柔らかくする

まずは、伐採してきた竹から複数の竹板を切り出します。竹板は、一般的なサイズの竹から8本切り出すことができ、バット1本を制作するにあたって70本~80本の竹板が必要です。

次に、竹を数時間煮沸し、付着しているゴミや余分な油を落としたり、竹の繊維を柔らかくしたりして、加工しやすいように下準備をします。また、煮沸した竹板は、約2ヶ月かけてしっかりと乾燥させておきます。

2.アール部分の不要部分を削り落とす

次に、乾燥させた竹から、バットの形状に必要な部分以外のアール部分(曲線・曲面)を削り落とします材料となる竹はそれぞれ形状が異なるため、形状に応じた研磨作業が必要です。

バットとして均一な性能を発揮させるためには、竹の厚みや繊維の方向を意識しつつ、丁寧に削っていく必要があります。この工程を経て、竹はバットの形に近づいていきます。

3.竹板を貼り合わせて厚みを出していく

次に、平らに削り出された竹板を、複数枚糊付けしたあとでプレスし、バットに必要な厚みを出していきます。さらに、厚みを出したもの同士を引っ付けて、角材のような形に整形します。ここまでくればバットになるまであと1歩です。

このとき、中心部には特に硬い材料を用いることで、バットの強度を高められます。

4.機械を使ってバット形状へと加工する

次に、貼り合わされた竹材を設計図に基づいて、バットの形状を削り出します。この工程ではグリップ、ヘッド、テーパーなどの部分を、正確な寸法に加工する技術が必要です。この工程でスイングしやすい形に形成されます。

5.塗装を施して仕上げる

最後に、バットの表面を保護し、美観を向上させるために、塗装を施して仕上げます。表面の塗装は、バットのデザイン性を高めるだけでなく、バットの表面を保護する意味でも効果的です。

バット全体に下塗り・中塗り・上塗りと、複数回に分けて塗装を施します。塗料の種類や塗装方法によって、バットの耐久性や打球感が変化するのでおろそかにできない工程といえるでしょう。塗装は、竹バットの品質を向上させ、美しさを引き出すために重要です。

竹バットは練習に適している?

竹バットは、木製バットに比べて耐久性が高く、折れにくいという特徴があります。木製バットに比べて芯が狭く、打球部に正確に当てる技術を養うのに適しているため練習用として使用することがおすすめです。

竹バットは芯を外したり、詰まったりすると飛距離が出ません。打球が飛びにくいからこそ、打球を遠くへ飛ばすためのスイングが身につきます。竹バットを練習で使用するメリットについて、以下の動画で紹介しています。

また、以下の記事でも紹介しているので、気になる方はぜひご確認ください。

 

最新の竹バット


近年では竹バットの制作技術が進化しており、さまざまな種類のアイテムが登場しています。ここでは、最新の竹バットについて見ていきましょう。


炭化竹バット

「炭化竹バット」は、竹バットでありながらメイプルのような弾く打感を体感できます。炭化竹バットは、竹を加圧・加熱処理し、炭化させることで、耐久性と反発力を実現しています。

また、素材を硬化させているため、竹バット特有の手のひらへの衝撃を軽減しているのが特徴です。耐久性が高いだけでなく、ボールを芯で捉える感覚を養えるため、練習用として使用することをおすすめします。

竹合板バット

ヒッコリーやメイプルなどの異なる素材を組み合わせた「竹合板バット」も人気です。竹合板バットは、木製バットを作る際に出る端材と竹を組み合わせて作成します。

この製法を用いることで、バットの強度が高まり、弾くような打感を体感できます。さらに、資源を有効活用できるため、選手や環境に優しいバットといえるでしょう。

竹バットを長持ちさせる方法


竹バットは、その耐久性の高さから練習用のバットとして重宝されています。なお、適切な保管と手入れを行えば、さらに耐久性を高めることが可能です。


竹バットを長持ちさせるには「バットが濡れた際は布で汚れを落とす」「保管する際は直射日光の当たらない場所に保管する」の2点を守ることが大切です。さらに、乾燥剤を使用して、湿気を取り除く保管方法もおすすめです。


一流の野球選手は道具を大切にしています。たとえば、北海道日本ハムファイターズで指揮を執る新庄剛監督は、現役時代に1つのグローブを使用し続けました。道具を大切にしたからこそ、野球の神様にも愛され、多くの人の記憶に残る偉大な選手になったのかもしれません。


このように、道具を大切にすることは、野球選手として成長するために必要な要素といえるでしょう。

まとめ


竹バットは集成材を用いて作られています。芯が狭く設計されているため、練習用として使用するのがおすすめです。バッティング技術を向上させたい方は、竹バットの購入を検討してみてはいかがでしょうか。

Amazingでは、バッティング技術が向上する竹バットを多く取り揃えています。なかでも、「AIM-CLASSICO」は硬式・軟式・ソフトボールなど、あらゆるボールに対応可能です。また、スイートスポットが狭く設計されていることに加え、振り抜きやすいバランスになっているため、打球を遠くへ飛ばすスイングを習得できます。


ぜひ、AIM-CLASSICOを手に取り、理想のスイングを手に入れてみてください。

 

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